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除湿機をシーズンオフに片付ける際、水抜きの方法や、保管前にやるべきお手入れの手順がわからずに困っていませんか。
秋から冬など、除湿機を長期間使用しないシーズンオフに入る前には、タンク内の水を完全に抜き、内部を十分に乾燥させてから保管することが非常に重要です。
水や湿気が残ったままの状態でクローゼットや押し入れにしまい込んでしまうと、内部でカビが繁殖したり、次回の使用時に不快なニオイを放ったり、最悪の場合は故障の原因になったりすることがあります。
この記事では、除湿機のシーズンオフにおける正しい水抜き方法と、故障やカビを防ぐための手順、注意点について解説します。
この記事でわかること💡
- シーズンオフに入る前の正しい水抜き手順と内部を完全に乾かす方法
- 連続排水ホースを使用している場合の、見落としがちな水抜きの注意点
- 水抜きとお手入れを怠った場合に発生しやすい故障やカビなどのリスク
除湿機をシーズンオフに片付ける時は「完全な水抜き」と「内部乾燥」が鉄則
除湿機のシーズンオフにおける保管作業で最も重要な原則は、本体内部と排水経路に水分を一切残さないことです。
除湿機は部屋の空気から水分を集める仕組みであるため、運転を停止した直後であっても、本体の内部やタンクには多くの水が含まれています。
特にタンクの水だけを捨ててそのまま片付けてしまうと、内部の熱交換器や風路に付着した結露水が密閉された保管場所でじわじわとカビを増殖させる原因になります。
そのため、タンクの水を空にする「水抜き」に加え、本体内部をしっかりと送風などで乾かす「内部乾燥」をセットで行う必要があります。
各メーカーが推奨するシーズンオフ前のお手入れと対応範囲
除湿機のメーカー公式情報や取扱説明書では、長期間使用しないときのお手入れとして、以下のような手順が共通して推奨されています。
例えば、三菱電機のよくある質問(FAQ)では、長期間使用しない場合の手順として、以下のように案内されています。
- 電源を切り、電源プラグをコンセントから抜く
- 排水タンクの水を完全に捨てる
- エアフィルターや本体のホコリを掃除する
- 直射日光や高温多湿、ホコリの多い場所を避けて保管する
また、パナソニックなどの他メーカーでも、衣類乾燥除湿機を片付ける前にはタンクのぬめりを落とす水洗いを行い、完全に乾かしてから本体にセットすることを推奨しています。
機種によっては内部乾燥運転機能(本体の内部を乾かすための自動送風運転)が搭載されているため、片付けを始める前にその機能を運転させ、内部をしっかり乾かすことが望ましいとされています。
※機種ごとに細かな操作手順やお手入れ方法が異なるため、作業を行う前に必ずお使いの除湿機の取扱説明書に記載されている「長期間使用しないとき」や「お手入れ」の項目をご確認ください。
除湿機の水抜きとお手入れに必要な道具と事前準備
シーズンオフの水抜きとお手入れをスムーズに行うために、まずは必要な道具を用意し、安全な準備を整えましょう。
お手入れに必要な道具
基本的には家庭にあるもので対応が可能です。以下のものを用意しておくと便利です。
- 中性洗剤(食器用など):タンクのぬめりや汚れを落とすために使用します。
- 柔らかいスポンジ:タンク内部を傷つけずに優しく洗うために必要です。
- 乾いた柔らかい布(雑巾など):本体の拭き取りや、タンクの水分を拭き取るために複数枚用意します。
- 掃除機:エアフィルターや吸込口のホコリを吸い取るために使用します。
作業を始める前の安全確認と事前準備
お手入れや水抜きは、必ず本体の運転を停止し、電源プラグをコンセントから抜いた状態で行ってください。
電源を入れたままタンクを引き出したり、濡れた手でプラグを触ったりすると、感電や思わぬケガにつながる恐れがあり、大変危険です。
また、運転停止直後は、本体内部の熱交換器が熱くなっているか、あるいは非常に冷たくなっている可能性があるため、運転が完全に止まってから15分から30分ほど時間を置き、本体が落ち着いてから作業を開始するのが安全です。
シーズンオフに入る前の具体的な水抜き・お手入れ手順
ここからは、シーズンオフ前に実践すべき標準的な水抜きとお手入れの手順を、順を追って解説します。
- 本体の運転を停止し、電源プラグを抜く
前述の通り、安全のためにまずは電源を完全に切り、プラグをコンセントから取り外します。 - 排水タンクを静かに引き出し、水を捨てる
本体を片手でしっかりと押さえながら、排水タンクをまっすぐ静かに引き出します。勢いよく引き出すと、中の水がこぼれて床や本体を濡らしてしまう可能性があるため注意してください。 - タンク内を洗浄し、ぬめりや汚れを落とす
タンクの中に水が残っていなくても、内側には薄いぬめりや雑菌が付着していることがあります。ぬめりがある場合は、薄めた台所用中性洗剤と柔らかいスポンジを使って優しく洗い落としてください。 - タンクの水分を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させる
洗浄したタンクは、乾いた布で水気をしっかり拭き取り、風通しの良い日陰に置いて完全に乾燥させます。少しでも水分が残っていると、保管中にタンク内でカビが発生してしまいます。 - フィルターや吸込口のホコリを掃除機で吸い取る
本体背面などにあるエアフィルターを取り外し、付着したホコリを掃除機で吸い取ります。汚れがひどい場合は水洗いが可能なフィルターもありますが、水洗いした後は完全に乾かしてから本体に戻す必要があります。乾ききっていないフィルターを取り付けると、異臭や性能低下の原因になります。 - 本体外装のホコリや汚れを拭き取る
本体の表面やルーバー(吹き出し口の羽)に付着したホコリを、乾いた柔らかい布で優しく拭き取ります。汚れが気になる場合は、固く絞った布で拭いた後、さらに乾いた布で仕上げのカラ拭きを行ってください。 - 完全に乾いたタンクとフィルターを元通りに取り付ける
すべての部品が完全に乾いたことを確認したら、本体に確実に取り付けます。
連続排水ホースを使用している場合の注意点
お風呂場や洗面所の排水口に直接水を流す「連続排水機能」を使い、本体に市販のホースを接続していた場合は、タンクの水抜きだけでは不十分です。
シーズンオフ前に、本体背面の連続排水口からホースを取り外し、ホースの内部に残っている水も完全に抜き取る必要があります。
ホースの中に水が残っていると、内部でカビやバイオフィルム(ぬめり)が発生し、次回使うときに水詰まりや悪臭を引き起こす可能性が考えられます。
また、ホース自体に亀裂が入っていないか、折れ曲がって劣化していないかも、この片付けのタイミングで併せて点検しておくと安心です。
冬場に屋外や冷え込むガレージ、氷点下になる場所に保管する場合、ホース内に残った水分が凍結し、プラスチック部分が破裂したり接続部が破損したりするリスクがあります。寒冷地で保管する予定がある方は、特に徹底した水抜きを意識してください。
水抜きや内部乾燥を怠った場合に生じる3つのトラブルとリスク
もし除湿機のシーズンオフのお手入れや水抜きを適当に済ませ、水分が残ったまま保管してしまった場合、どのようなトラブルが想定されるでしょうか。主な3つのリスクを解説します。
1. 内部におけるカビ・雑菌の繁殖と次シーズン時の異臭
除湿機に溜まる水は決して清潔な水ではなく、空気中の雑菌やホコリ、カビの胞子などが混ざり合っています。
この水を放置すると、すぐに雑菌が増殖してぬめりが発生し、黒カビの巣床となってしまいます。
次シーズンに除湿機を再び稼働させた際、吹き出し口から部屋全体にカビ臭い風が送られてしまう、といった不快なトラブルを招くおそれがあります。
2. フロートやセンサーの固着による動作不良
排水タンクには、満水になったことを検知して運転を自動停止するための「フロート(浮き)」と呼ばれる部品がついています。
水が溜まったまま、あるいはぬめりが発生した状態で放置すると、このフロートが汚れによって固着して動かなくなることがあります。
フロートが固着すると、水が溜まっていないのに「満水エラー」が表示されて運転できなかったり、逆に満水になっても自動停止せず水が溢れたりする不具合の原因になります。
3. 衛生面の低下と虫の発生リスク
わずかな水であっても、長期間放置された水たまりは、小さな不快害虫の発生源になる可能性があります。
特に暗くて湿度の高いクローゼットや押し入れの中に保管された水たまりは、衛生的な環境を著しく損ねる要因になります。
自分でお手入れできない不具合がある場合の判断基準
もし長期間の保管前にタンクやフィルターのお手入れをしてもカビのニオイが全く取れない場合や、本体の内部に黒いカビがびっしりと付着しているのが見えた場合は、無理をして自分で分解・掃除をしようとしてはいけません。
多くのメーカーは、ユーザーによる本体の分解や、指定場所以外の水洗いを固く禁じています。感電や水漏れ、火災などの重大な事故につながる恐れがあるためです。
以下のような状態が見られる場合は、無理に自分で解決しようとせず、メーカーのサポート窓口や購入した販売店、または専門の家電クリーニング業者に相談することをおすすめします。
- フィルターやタンクのお手入れをしてもカビのニオイが解消されない場合
- 吹き出し口や熱交換器の奥に、手が届かないカビが大量に発生している場合
- 水抜きや乾燥をしっかり行ったはずなのに、エラー表示が消えず正常に動かない場合
長年使用した除湿機であれば、メーカーでの点検・クリーニングを受けることで、次のシーズンも安全かつ清潔に衣類乾燥や除湿に活躍させることができます。
次のシーズンに気持ちよく使い始めるための保管方法
水抜きとお手入れが完全に完了したら、保管する環境にも配慮しましょう。
除湿機の保管場所として適しているのは、直射日光が当たらず、風通しがよく、湿気やホコリの少ない場所です。
押し入れやクローゼットの奥深くなど、空気の動きが滞る場所に置く場合は、下にすのこを敷くなどして通気性を確保することをおすすめします。
また、保管中のホコリの侵入を防ぐために、本体に購入時の箱を被せるか、あるいは大きめのポリ袋や不要な布などをふんわりと被せておくと、次のシーズンに取り出した際に掃除の手間が省けます。
密閉しすぎるとかえって内部に湿気がこもることがあるため、ポリ袋を使う場合は口を完全に縛らず、少し隙間を開けておくか、通気性のある不織布カバーなどを使うのが賢い選択肢です。
除湿機のシーズンオフ時の水抜きとお手入れ方法のまとめ
除湿機を次のシーズンまで安全かつ清潔に保管するためのポイントは、徹底的な水抜きと、湿気・汚れの除去にあります。
タンクの水を捨てるだけでなく、以下の3つのポイントを確実に守ることで、カビやニオイ、突然の故障といった不要なトラブルを避けることができます。
- タンクの水分を完全に拭き取り、陰干しで完全に乾燥させてから本体に戻す
- 連続排水ホースも接続部から取り外し、ホース内の水を抜いて乾かす
- 本体内部の湿気を取るため、送風運転や内部乾燥機能を活用してしっかり乾かす
お使いの機種によって、カバーの取り外し方や内部乾燥モードの設定方法などの細部が異なる場合がありますので、作業の際は事前に製品の取扱説明書を確認するようにしてください。
正しいケアを施して保管し、次の梅雨や衣類乾燥が必要なシーズンに気持ちよく除湿機を使い始められるように整えておきましょう。